県外など遠方の賃貸物件を1日で探すときにやるべきこと

引っ越し

引っ越し先の物件を探して決めるときには、その町に行って、実際に足をつかって探します。

引っ越し先が近ければよいが、遠い町に引っ越す場合には、その町に行くだけで時間がかかります。さらに物件探しのために、何度も行き来していては大変なことになってしまいます。

遠方への引っ越しの場合、できれば物件探しは1日ですませたいと思う方が大半だと思います。

そのためには何が必要で何をしたらよいかを解説していきます。

当日までに準備しておくこと

遠方への引っ越しで、物件を探す場合は、なにより準備が重要です。いきなり不動産会社に行って、「賃貸物件紹介してほしいのですが…」というのはダメです。

事前に準備できることをやっておき、物件を内見から決定まで効率よくやるようにしたいですね。

事前に住む場所・エリアを絞り込んでおく

通う学校、職場の場所、また家賃の相場を考えて、どの場所に住むのかを決めておきます。どの町に住むか?を決めないで、広い範囲で物件探しをすると移動が大変になってしまいます。

事前に街の不動産会社を調べておく

いくつかの不動産屋を回るのは大変なので、一つの不動産会社にお世話になって、色々と物件を見るのがよいでしょう。

僕は、大手の不動産会社での、個人経営の不動産会社でも引っ越しをしたことがあります。それぞれのメリットを挙げてみます。

大手の不動産会社を利用するメリットは、物件数が豊富です。色々な物件を見て回ることができます。これは当たり前ですね。

個人経営の不動産会社を利用するメリットは、その会社や営業担当の有益な情報量の多さ地域ネットワークを活用できることです。

古くからその土地で経営してきており、その地域に関しての情報に精通しています。地元の大家さんとも、昔からの付き合いというケースが多いです。

物件の見学に向かうため車を走らせるときに、大手の不動産会社の人はカーナビをセットしてから運転し始めたが、個人経営の不動産会社は、すでにその物件の場所がちゃんとわかっていて、カーナビなどつかわずに運転していました。

担当者自身の能力、その場所での職歴の長さがどのくらいなのかにもよりますが、個人経営の不動産会社で働く経営者とその家族は、その地域で長く仕事をしていることが多いです。

また、個人経営の不動産会社では、大手の不動産会社が持っていないような賃貸物件を持っていることもあるなどのメリットもあります。

大手の不動産会社で働く営業担当は、転職したり、社内での異動で他の店に移ったりすることもあるので、その地域で仕事をしてきた期間は比較すれば短くなることが多いでしょう。

と、個人経営の不動産会社のメリットを多く主張しましたが、遠方の引っ越し先を探す場合であれば、物件数が豊富な大手の不動産会社を選んだ方がよかろうと思います。

僕のお世話になったある大手の不動産会社では、不動産情報を提供する会社のシステムを活用していました。

たとえば、at home(アットホーム)という不動産情報サイトがあります。このat homeを運営する会社は、消費者に対して不動産情報を提供するのとは別に、不動産会社に対しても不動産情報を提供しています。

そして、不動産会社で聞いた話では、at home運営会社と契約した不動産会社は、at homeに記載がある賃貸物件はすべて見ることができるし、それらの物件はすべて紹介もすることができるとのことでした。豊富な物件を見て、選ぶことができました。

事前にインターネットで物件を見ておく

SUUMO、CHINTAI、at homeといった不動産情報サイトで、物件を色々と見ておきましょう。

この物件を取り扱う店舗の紹介があります。1つの物件を多くの不動産会社が取り扱っています。大手の不動産会社であれば、多くの物件を取り扱っていることがわかります。不動産会社を1社絞るなら、自分が気になった物件を多く扱っている不動産会社に行くようにします。

または不動産会社も、自らが扱っている物件の情報を、自社サイトで提供していますから、そこで物件を見てその不動産会社に行くのもよいでしょう。

不動産情報サイトを運営する会社と、不動産会社は別ものです。

不動産情報サイトを運営する会社は、賃貸物件の情報を寄せ集めたサイトを運営していて不動産の仲介業務をしているわけではないことが多い。(SUUMO、CHINTAI、at homeなど)

不動産会社は、部屋を貸したいと思っている大家と、部屋を借りたいと思っている僕らを仲介する業者のことです。(エイブル、ハウスコム、アパマンショップなど)

不動産会社に一から物件を探してもらうのもよいが、インターネットで事前に得られる情報は多いです。

自分にとって重要なポイントを決めておく

物件を比較してどれを選ぶか判断するときに重要なのは、評価項目に優先順位をつけておくことです。

自分がこれだけは欲しいと思うもの、これはあったらいいけど無かったら無くてもいいかなと妥協できるもの、どうでもいい無くていいと思うものもはっきりさせておく。

物件を評価するポイントはたくさんあるので、自分にとって何が大事かということがわかっていないと、「あっちもこっちもいいな」となってしまって、判断をすることができないからです。

僕の場合、会社の近くに住むということが、最も重要な点でした。自転車で行けるくらい、できれば歩いていけるくらいの場所に住みたいと考えています。

この時点で、住みやすい街がいいとか、オシャレなお店がある街がいいとか、そういった選択肢が消えますね。あとは、休日には電車で出かけたりするので、駅からも離れすぎていないところに住みたいという気持ちもあります。

となると、住むエリアが限られてきます。最寄り駅と会社の間に住むことが多くなり、さらに家賃の範囲を設定すれば、おのずと見る物件は限られてきます。

選択肢が少なくなるので、物件を見て回るのもラクだし、非常に決めやすくなりますね。物件を探すときには、まず、自分にとって重要な点を数点決めるといいでしょう。

部屋を見学するときのチェックリストをつくっておく

インターネットで見ることができる情報として、部屋の間取り、費用、築年数、エアコンの有無…などがあります。これらは見学をしなくてもインターネットで知ることができます。

実際に部屋を見学しないとわからない点としては、コンセントの数や位置、冷蔵庫や洗濯機のスペース、日当たりなどがあります。

インターネットの情報で、この物件よいかもなと見学する物件を絞って、その後、見学することになります。

事前に、実際に部屋を見学したときに確認したいポイントをリストにしておき、見学当日には、確実にチェックするようにしたいですね。

チェックすべきことを抜け漏れなくチェックできるようにするためです。

見学が終わったあとに「あれをチェックするの忘れてた!」となっては、その情報は無しで契約するか否か判断をしたり、あるいは、再度見に行くことになってしまいます。

事前に不動産会社に連絡して1日予約をとる

遠方の引っ越し先の街に出向いて、不動産会社に行ってみたけど、「今日は忙しくて対応できません」と言われてしまっては、泣きたくなってしまいます。

近場への引っ越しであり、今住んでいる場所の近くの不動産会社に寄ってみただけなら「じゃあ、また来ます」ですみますが、遠方でそのようになってしまったら、かなりの時間をムダにしてしまいますね。

必ず事前に予約をとっておきましょう。1日を丸々、物件の案内してもらえるようにお願いをします。

1件見学するのに何分程度かかるか知っておく

見学するのにどの程度時間がかかるかを把握しておきましょう。

狭い範囲の中で一人暮らしの部屋を探すのでしたら、内見の時間は、移動を含めて1件につき30分程度ですむでしょう。

私の場合は少し短くて、部屋のなかを見るだけであれば、10~15分程度で、移動時間を含めても1件30分以内でした。

家族で暮らす部屋でしたら、部屋も多いですしチェックするポイントも多いでしょうから見学するのに時間がかかります。1時間程度はかかるとみてよいでしょう。

ある引っ越しのときには、事前に見学したい物件をリストアップしておき、不動産屋に行って話をして、同じ町で近くにある物件を4件回った。これで2時間ほどでした。

そして、不動産屋に戻り、店頭で物件を探して、1件よさそうなのを見つけたので、もう一度見に行きました。その後、不動産屋にも戻って、書類を書いて申し込みをしました。これに2時間かかかりました。

合計4時間で物件を決めました。

1日で契約をしたいのであれば、見学できる物件の数は限られてきます。多くて10件くらいになるでしょう。

契約までの流れを確認しておく

物件を見学して、申し込みをする。審査に通ったら、重要事項の説明があって、契約書にサインをする。これで契約完了し、入居へと至ります。

この流れのなかで何が必要になるかは、不動産会社に見学予約の連絡をするときに聞いておきましょう。

申し込みをするときには、免許証、保険証などが必要です。

契約のときには、住民票、印鑑、印鑑証明書、収入を証明するもの(源泉徴収票や確定申告書のコピー)などが必要です。

また、連帯保証人の同意書、さらには連帯保証人の所得証明、住民票、印鑑証明なども必要になる場合もあります。逆に、連帯保証人は必要なくて、保証会社に入る場合もあります。

僕の引っ越しの話。ある引っ越しのとき、申し込みをした物件は保証会社と契約しなくてはならない物件でした。

保証人は不要となるが、申込書類に緊急連絡先とその人の生年月日の記入が必要でした。緊急連絡先は親にしたのですが、そのときに親の生まれた年がはっきりとわかりませんでした。

その場で電話してつながったので聞けたからよかったものの、もし電話に出れなかったら書けなかったことになっていました。

そんなことがあるかもしれないので、事前に不動産会社に連絡するときに「1日をつかって見学をして、その日に決めたいのですが、必要なものはなにか?」と、あらかじめ聞いておくのがよいです

物件を見学し、決定し、申し込みをする。ここまで1日のうちでやってしまいましょう。

そして、契約書は郵送してもらって記入、捺印し、返送をして取り交わす。重要事項説明は、後日、引っ越し日に不動産会社によって行います。これで、今住んている場所と、遠方の引っ越し先の間の移動を最小限にできます。

まとめ

遠方の物件探しをスムーズにできるかどうかは、事前の準備が成否を分けるでしょう。

インターネットで不動産情報を見て、見学したい物件の目星をつけておく。自分にとって重要なポイントを決めておき、見学のときのチェックリストもつくっておく。

不動産会社に連絡して、1日お世話になること、それから、契約までの流れと必要となるものを確認しておく。

遠方での物件探しをスムーズに行うためには、このような準備をしておくことです。

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