僕は、会社から期間限定の転勤を指示されて、引っ越しをしたことがある。転勤をして、しばらくしたら、また元々いた職場へ転勤をする(戻る)ことが決まっていた。
一時的に、他の職場へ異動をしたということになる。
最初の転勤では、引っ越し全般費用、新しい住居の家賃の一部を会社がもってくれるという話を聞いたのだが、その当初は、引っ越し代を出してもらって、家賃もすべてではないが一部出してもらうことになった。
転勤しない人よりも得をした気分になったのだが、それがかえって嫌な気分になった。
なぜか。
「会社の辞令によって転勤、引っ越しすることになったのだから、自分で出費するとしたらそれはおかしな話で、転勤に関する出費は会社側が負担するのが妥当。」
というのが普通の考えではあると思うが、転勤先の家賃が会社持ちになると、それだけで僕の持ち金が増加することになる。他の社員と公平ではないような気がして、そこまでしなくていいよと、気が引けていた。
同僚から、家賃が浮いていいねえみたいに言われるのも嫌だった。
しかし、である。
結局あとになって費用を計算すると、とくに自分は得していなかったことがわかった。
会社側が負担してくれるのは、全ての費用ではない。一部は自分で支払うものもある。
最初に転勤したときの引っ越し費用は会社が支払ってくれたが、交通費だとか、なんやかんやで、さまざまな出費がかさむ。
期間限定の転勤であったので、しばらくたって、また元々いた職場へと戻ることになった。このとき、住居を出る際にかかるクリーニング代は、自分で支払った。
そして、新しい住居の家賃は、会社負担でなくなって、自分が支払うようになった(もとに戻った!)。
さらに、新しい住居を契約して住み始めるときには、かなりの初期費用がかかる。住居を探す段になった思い出した。
1人ワンルーム住まい、家賃5~6万円のところに住むとしたら、初期費用で20万円程度になった。これは自分で支払うことになったのだった。
1回目の引っ越し費用を会社が負担してくれて、さらに家賃も負担してくれていたことで、僕の月々のお金溜まるのは増えた。
しかし、それらは、再度転勤するというときにかかった賃貸物件の初期費用や、その他諸々の費用で吹っ飛んでしまった。
最後に計算してみると、自分が得したなと思っていたのは間違いで、得もしていないし損もしていなかった。
プラスマイナスゼロになっていたのである。上手くできているものだなと思った。
お金うんぬんよりも時間を使うこと
お金に関してはプラスもマイナスもなかった。
だとしたら、引っ越しに時間を使っただけ、自分の時間を失ってしまい、むしろ損をしたともいえる。
引っ越しをするのには、当然かなりの時間がかかる。
引っ越しをするにあたっては、住まい探しや、荷造りや、相当な時間がかかった。めんどうで、大変であった。
やはり、お金よりも時間のほうが大事だということだ。時間を奪われるのはよい気分ではない。
だから、僕は引っ越しはムダな力を使わず効率的に進めたいと思うし、これを読んでいるあなたもそうしてほしいなと思う。
下記の記事では引っ越しでやることをまとめているので、ぜひ参考にしていただけたら幸いだ。
参考記事 引っ越しでやること一覧と計画の立て方
まあ、転勤してよかった点は、経験をできたということだ。異なる職場で仕事をするのは、学ぶことも多い。やり方が違っていて、新たな発見があるとか。
また、なんでこうやっているの?と疑問に思う点が多数あり、それらを改善することもした。
おそらく外部からやってきたから気がつけたことであって、ずっとその環境にいたら気がつけないことなのかもしれない。あるいは、気がついていても、変えようとする気がなくなっている。
話がそれた。
この記事で言いたいことは、会社の補助があるならば、それはありがたく全額もらっておくべきだということだ。
結局なんやかんやでお金がかかるし、時間も失うのだから…。
会社内での確認や事務手続きがめんどうに感じるかもしれないが、もらえるものはもらっておいたほうがよい。