「人事異動で引っ越しをするときの費用は、会社が出すべきでは?会社の指示で引っ越すことになり、業務に関係したことでもあるのだから。」
と考えるのは、ふつうの感覚だと思う。
福利厚生が整っている会社であれば、会社が負担してくれることが多いかと思うが、そうでない会社もある。
会社が出すべきじゃないのか?の問いに対しては、会社の規則よる、としか言えない。
会社の規則で決まっているのであれば、会社が出すべきだし、決まっていないのであれば、会社は出す必要がない。
異動・転勤にともなう引っ越しにかかる費用
引っ越しのときに主にかかる費用は、
- 賃貸契約の時にかかる初期費用
- 交通費
- 引っ越し業者に払う費用
などだ。
賃貸契約の時にかかる初期費用は、初月の家賃、仲介手数料、火災保険料、鍵交換費用、敷金、礼金などがある。
ワンルームを借りるとしたら、家賃の4~5ヵ月分程度にはなるだろう。僕の場合、敷金、礼金がなかったので、 4ヵ月程度であった(その代わり保証会社と契約する費用を払ったが敷金、礼金を支払うより安かった)。
また、引っ越し先の町の不動産屋に行って賃貸物件を探したり、契約をしに行ったりするために、交通費がかかる。引っ越し先が遠いと、この交通費も小さな金額ではすまなくなる。
引っ越し業者に払う費用も、一人暮らしとはいえ、けっこうな金額だ。閑散期で、単身引っ越しサービスで安くおさえたとしても、5万円にはなるだろう。
会社都合の引っ越しなら会社が費用を出すべきだとは思うが…
本来であれば、会社都合での異動・転勤であるのだから、引っ越し費用は会社が出すのが道理である気がする。
でも、そうなるかどうかは、会社によって様々で、会社の規則で「引っ越し費用は自己負担で支払うこと!」と決まっているのであれば、自分で支払うしかなくなる。
会社によっては、全額出してくれる会社もあれば、一定金額までは出してくれて、それ以上は自己負担の会社もあれば、すべて自己負担の会社の会社もある。
これは、住宅費の補助があるのか、育児休業がとれるのかといった福利厚生の話と同じで、引っ越し費用を出してくれる会社は、待遇がよいということです。
待遇がよい会社だと、引っ越し費用はすべて会社が負担し、住宅は会社が探してくれて、やり取りもしてくれる。
住宅および家賃は、役職によって自己負担率が変わるけど、会社が多くを出してくれる。
僕が異動によって引っ越ししたときも、このような待遇であった。よいほうなのだろうなと思った。
聞いてみるだけ聞いてみる
「会社は引っ越し費用を出してくれるのか?」と思ったら、会社の規則を読んで確認してみよう。
会社のほうから、なにも説明がないのであれば、聞いて確認すること。引っ越し間際になってからではなくて、異動・転勤および引っ越しの指示があってすぐに確認したほうがよい。
確認せずにそのまま引っ越しをしてしまうと、後からどうこう言えなくなる。
引っ越し費用は全額自己負担であるルールであっても、上司をとおして、総務にその理由を聞いたり、相談してみるくらいはしたい。