引っ越しをするのは、退去する日よりも前であれば、極論いつでもよいです。
退去立ち会いは、引っ越しをして部屋を空っぽにした状態で、立ち会いをする。そこで、部屋の傷や汚れなどを確認し、原状回復について話し合う。そして、鍵を返す。
この流れを考えると、退去立ち会いをする前に、引っ越しを済ませないといけないのですが、
- 引っ越しをした後日に退去立ち会いを行う(同じ日でない)
- 引っ越しと退去立ち会いを同じ日に行う
のどちらでもよいです。
引っ越しをした後日に退去立ち会いを行う
引っ越しを完了させてから、後日に退去立ち会いをする方法です。同じ日にはやりません。
僕がやったときはこうでした。引っ越しをして新居に荷物を運び、その日はそのまま新居で夜を過ごしました。
その次の日に、旧住居に戻って退去立ち会いを行い、また新住居に移動をします。
メリットは、引っ越し日に時間の余裕ができることです。
デメリットは、引っ越したのに、旧住居に戻って退去立ち会いをすることです。
新住居がとても遠いところであると、退去立ち会いのためだけに、旧住居にやってこないといけません。時間もお金もかかってしまいます。
引っ越しと退去立ち会いを同じ日に行う
引っ越し作業をして荷物を搬出をしたその後すぐ、同じ日に退去立ち会いをします。できるならそうしたいと誰もが思うでしょう。それには次のようなメリットがあるからです。
メリット
新住居に移ったあとに旧住居にやってくる必要がなくなる点がメリットです。
少し上に書いたように、新住居に引っ越ししたのに、また旧住居に戻ってこないといけなくなります。
新住居と旧住居が離れているほど、このメリットは大きいです。
デメリット
引っ越し作業の時間、退去立ち会いの時間、ガスの使用停止の立ち会い(が必要なら)時間など、調整をするのが大変です。
それに、引っ越し作業で荷物をトラックに積み終わるのに、どれだけの時間がかかるのかは、正確には読むことができないため、次のような問題があります。
新しい住居の前で引っ越し会社を待たせる可能性がある
退去立ち会いが終わったら、すぐに新しい住居に向かうことになるが、立ち会いしている間に引っ越し会社のトラックは新居に向かっています。
荷物をトラックに積むのが予想よりも早く終わったり、退去立ち会いの開始時間が遅れてしまったりするかもしれません。
一人暮らしのアパート・マンションなら、退去立ち会いの時間が30分~1時間程度だろうけど、それが長引くこともあるかもしれません。
そうなると、新しい住居に行くのが遅くなってしまいます。あまりに遅くなると引っ越し会社に迷惑がかかるというデメリットがあります。
多少の時間は待ってくれるだろうけど、2時間も3時間も待たせることになると「それは困る」と引っ越し会社に言われてしまうのではないでしょうか。
私の体験で、退去立ち会いの時間が3時間くらい遅れてしまったことがあります。それは私のせいではなくて業者側のミスで、です。
退去立ち合いの時間になって、僕、大家さん、不動産会社の担当者がそろったのだけど、リフォーム会社の人がやってきませんでした。
不動産会社の人が電話すると、普通に他の場所で仕事をしていて、不動産会社からの日時の連絡がいってなかったのか、リフォーム会社が忘れていたかのどちらかでした。
このように自分側ではなく、業者側のミスで時間が遅れることもあります。となると
なにが起こるかわからないので、いくら計画をうまく立てたとしても、時間がズレてしまうことがありえます。
引っ越し作業が終わる前に、退去立ち合いの時間になってしまう可能性
引っ越し会社が約束の時間に遅れてくることはまずないと思いますが、聞いていた作業時間よりも、長くかかってしまうことはありえます。
引っ越し作業を10時から行って、1時間で完了すると聞いていたから、10時30分に退去立ち会いを設定した。そしたら、引っ越し作業に時間がかかって、10時30分になっても終わっていないのに、大家さんやリフォーム会社の人がやってきてしまった。
このようになってしまうことがありえます。
また、引っ越しで午後フリープランのような、開始時間が定まっていないサービスを利用するなら、開始時間すらちゃんと読めません。
午後フリープランとは、午前中に他の人の引っ越しを行っていて、それが終わったら、こちらにやってくるというプラン。
やってくる時間が何時になるか、おおよそでしかわかりません。
引越し作業をしている間に、退去立ち会いをする大家さんや不動産会社の人たちがやってきたら、どうしようもできません。
また、引っ越し作業をしたあとには、軽く掃き掃除、拭き掃除くらいはしておきたいから、多少の時間がほしいものです。
だからといって、引っ越しの作業の後の退去立ち会い時間を、遅い時間に設定してしまうと、やはり引っ越し会社を新住居の前で待たせてしまうことになります。
「退去立ち合い」と「引越し」を同じ日にして上手くやる方法
引越し会社に鍵を渡して先に搬入しておいてもらう
引越し会社によると、引越し会社に鍵を渡してしまい、「先に新しい住居に着いたら、搬入していてもらう」というのもOKらしい。
自分がいないところで勝手に搬入してもらうは嫌だ、と思う人のほうが多いだろうけど、別に気にならないのであれば、鍵を渡してしまうのもいいかもしれません。
自分が退去立ち会いをして、遅れて移動している間に、新しい住居への搬入作業をしてもらい、自分が到着するころには、作業完了している算段です。
家族、知人に搬入対応をお願いする
自分ではない他の人に、新しい住居での搬入の対応をお願いすることもよいです。
家族、知人に新しい住居での搬入対応をやってもらえれば、自分は退去の立ち会いに専念できます。
荷物の搬出と搬入を別の日にする
引越しで見積もり依頼をしていると、こんな引越し方法でやっている会社がありました。
搬出した荷物をトラックに積んだら、その日には引っ越し先には荷物を運ばず、翌日や翌々日に荷物を運ぶ、という会社もあった。ちなみにその会社はアート引越しセンター(いつもどこでもそうなのかは不明)。
新旧住居の距離は100kmくらいで、2時間もトラックを走らせれば、新しい住居に行けるのだから、旧住居から荷物を出したその日に、新しい住居に荷物を運ぶのが普通じゃないの?と思っていました。
しかし、引っ越し会社は、なぜか別の日に行うと言うのでした。
翌日に新しい住居に荷物を運ぶとしたら、これを利用することで、旧住居と新住居の行き来をなくすことができます。
- 午前中に引越し作業を開始して、荷物をトラックに積み、部屋を空っぽにする。
- この時間であれば、絶対に引越し作業が終わっているという時間に、退去の立ち会いをする。
- その日の夜は、実家や知人宅、ホテルなどに泊まる。
- 翌日に新しい住居に行って、荷物を受け入れる。
こうすれば、引越し作業と退去立ち会いを同じ日に、余裕をもって行うことができます。
ホテルに泊まったら、ホテル代がかかってしまうのだが…。旧住居か新住居の近く、またはその間に実家があれば、この作戦はつかえると思います。
余裕をもつためには
それができなければ、やはり、退去立ち会い日よりも前の日に引越し作業をしておくのがベターです。余裕をもって行動することができます。