引っ越し会社の人が頑張って荷物を運んでいるとき、いったい何をしていればいいのか。
汗流して運んでくれているのに、自分は偉そうにして何もせず…。少し気まずくなってしまうけれども、それでいいのである。
手伝いはする必要はない
引っ越しの作業には、荷物を運び出す順番だとか、トラックへ積み方だとか、正しいやり方がある。2人の作業者がいたらそれぞれ役割分担もして作業している。
引っ越しのプロから見たら、僕らは正しいやり方を知らない素人だ。
慣れていない作業をすると、なにか失敗をして、引っ越し会社の人を助けるつもりが、逆に迷惑をかけてしまうかもしれない。
たとえば、道路脇にトラックを止めていて、荷物を外に運び出したときに、そこに通りかかった車に荷物をぶつけてしまうとか…。
物干し竿を運んでいたら、引っ越し会社の人に顔にぶつけてしまうとか…。
これは両方とも、僕が引っ越し会社でバイトをし始めたときにやってしまった失敗なのだけども…。
いずれにしても、手伝ったりすると、おそらく引っ越し会社の人は「やりにくなぁ」と感じてしまうことだろう。
だから、作業自体はとくに手伝う必要はない。
やるとしたら、部屋のなかで運び出す場所に荷物を寄せてあげたりするくらいでいいと思う。
僕らがやるべきこと
たまに、
「これも運びますか?」
「これはどこに置きますか?」
とか聞かれる。
僕らがやるべきことは、引っ越し会社の人ができないことをすることだ。
トラックに荷物を積むときには運ぶものと運ばないものの説明、新しい住居では、どこにどの荷物を置くのかの判断と説明をする。
それから、もしも部屋の壁などに家具をぶつけてキズをつけてしまうなど、なにか問題が起きたときには確認する。
やるべきことは、このくらいだろう。
荷物を運び出していくと、不要なもの、ゴミが出てくるかもしれない。片付けや掃除をしていてもいいだろう。