社会人の引っ越しは、仕事事情に関連していることが多いですよね。転職をして引っ越しをする。転勤で引っ越しをする。職場は変わっていないけど引っ越しをする。
そのときには、職場の近くに住むかどうか考えることになります。会社のあまりに近くに住むと、通勤はラクでいいですが、仕事ばかりの人生になってしまそうです。会社を出たら、どこにも寄り道せずに家に帰ったりとか。
だから、会社から少し離れたところで、雰囲気よい街に住みたいなとか考える方もいるかと思います。
でも、それはやめたほうがよい、という話を書いていきます。
職場の近くに住むべき
一人暮らしをするときに、職場の近くに住むべきかどうか…。
その答えは、職場がどこにあるのか、そして、どういうライフスタイルをとりたいかによります。会社の近く=自分にとって住みやすい場所、ではありません。
雰囲気がよい、快適で、治安のよい街に住みたいと思う。でも、職場付近はそうでないから、離れた場所を選ぶ。色々なお店が近くにある、にぎやかなところに住みたいと思う。でも、職場付近はそうでないから、離れた場所を選ぶ。そういったことがあるかと思います。
しかし、バリバリと仕事をして、自分を成長させて、成果も出したい。というのであれば、職場が都会にあろうと田舎にあろうと、できる限りその近くに住むべきでしょう。
職場が都会のど真ん中だと、その付近の家賃も高くて嫌でしょうから、少し離れた場所にするのは仕方ないにしても、できる限り近い場所を選ぶべきです。
家族暮らしであれば、子供など家族にとって、よい環境に住みたいと思うはずで、そうであれば話は別ですが、独り身で、ガンガン仕事をしたいと思っているのであれば、会社の近くに住むべきだと思います。
会社の近くに住むべき理由
電車通勤による体力消耗を避ける
まず、電車通勤は避けたいですし、乗るにしても、できるだけ乗車時間を少なくしたいものです。
ラッシュに巻き込まれて出社するとなると、それだけで体力を消耗してしまうからです。
通勤電車によって職場に到着した時点で消耗しており、そこから仕事を始めるとなると、よいスタートダッシュを切れないでしょう。
帰りの電車も同じです。会社の仕事が遅くなって電車に乗って帰るとき、混雑していると休めないし、家に着くのは遅い時間になるので、家でも休む時間が少なくなります。睡眠時間も減るでしょう。
でも、住まいが近ければすぐに帰って休むことができますね。早めに床につくことができて、睡眠時間も確保でき、翌朝にも影響は少ないでしょう。
自分の時間が増える
通勤時間が減って、自分の時間が増えることですね。
転職、あるいは転勤したばかりのときには、新たに覚えることがたくさんありますね。しばらくの間は、仕事が終わってからの復習時間が必要だと思います。
通勤電車内でそれをすればいいのではないか。書類を見たり、本を読んだり、スマホを見ればよいと思うかもしれないが、混雑した通勤電車を侮っていはいけません。
通勤ラッシュの中では、あまり集中できないでしょう。
普段、僕は自転車通勤をしているのだけど、たまに通勤電車に乗ることがある。電車の中でこれから仕事に行く人たちをみると、本や新聞を読んで、勉強や情報収集をしている人は少ない。
集中しなくてはいけないようなことを、満員電車のなかではなかなかできません。
スマホを見ている人は、僕の観測範囲では、ゲームやSNSのようなものをしていることが多いです。ゲームやSNSなら、混雑した電車内でもできるけど、集中して読まないといけないような読書はすることは、できなくはないがやりにくい。
会社の近くに住むことで、家に帰ってから時間があるので、日々の勉強時間を確保できるようになります。
家賃が安くても電車代がかかる
交通費がしっかりと出る会社、出ない会社があるでしょう。もし、出ない会社であるならば、都会の職場から離れた場所に住んだとしても、交通費がかかる分、出費はかわらないかもしれません。
これでは、家賃を安くするために職場から離れた住まいを選んだのに、その意味がなくなります。たとえば、家賃を安くするために職場から離れたところに住み、通勤電車の定期券が10,000円であったとします。そして、交通費が支給されないとすると、職場の近くで10,000円程度は家賃が高いところに住むのと変わりません。
何を優先して住む場所を決めるか
一人暮らしの住まいを決めるときの条件には、
- 職場の近くに住みたい
- 通勤電車に乗りたくない
- 雰囲気のよい街に住みたい
- 緑のある街に住みたい
- 家賃の安いところに住みたい
色々な望みがあるでしょう。すべてをとることはできないのだから、何を優先するかという話になりますね。
若い人で、これから仕事を頑張っていきたいと思うのであれば、職場から近いかどうかという基準をもっとも重要視するべきです。
職場の近くに住むのが絶対よいと僕は思います。できれば、徒歩圏内、自転車圏内。
物件を選ぶときにもメリットがあります。職場から近いかどうかでまず判断をするので、物件を選ぶのも簡単になるでしょう。
職場から離れた場所を選んだ過去
むかし、社会人になって少しして一人暮らしを始めたとき、僕が選んだ場所は、職場から少し離れたところでした。
なぜか。会社は都会のほうにあったが、自然に近いところに住みたいと思ったからです。
僕はアウトドアが好きで、週末には自然のあるところへ出かけたいなと思っていました。会社は都会のほうにあり、僕が住んだのはそこから電車で8駅分、山がある自然に近くなった場所を選んだのです。
僕が選んだ場所を知った会社の社長からは、
「センスないね」
と言われました。
当時の僕にしてみれば、よい選択と思っていました。会社にもある程度近くて、週末にはアウトドアにも行ける。
しかし実際は、毎朝混雑した通勤電車で疲弊をして職場に行っていました。帰りも、慣れない仕事で疲れて早く家に帰りたいのに、8駅分、電車に乗らなくてはいけませんでした。
今、これを書いていると、社長と同じ気分になります。たしかにそうだ。住居の選択にセンスがなさすぎた。
あなたは同じ轍を踏まないでほしいです。