宅配型トランクルームは、ダンボール1箱を預けて月額300円とか400円ですよね。この数字だけ見るととても安く思えます。
従来のトランクルーム…つまり屋外型トランクルーム・屋内型トランクルームは、保管庫を借りてそこに自分で荷物を運んで保管をします。ダンボール箱も保管できますし、ダンボール箱に入らない物も保管できるところです。
月額の保管料は小さいスペースでも5,000円~10,000円くらいはかかります。
この記事では、従来のトランクルームとして屋内型を中心に取り上げて、宅配型と屋内型にダンボールを保管するときにどちらのほうが料金が安いのかを検証をしていきたいと思います。
屋内型と屋外型トランクルームの大きな違いは、保管環境です。屋内型はエアコンがついていて空調が管理されています。
しかし屋外型は外気の影響を受けて暑くなったり寒くなったり、または湿度が高くなったりします。
デリケートな物・カビが発生しそうなものなどは、屋内型に保管したほうがいいです。屋外型に保管できるものは多少悪い保管環境になったとしても大丈夫なものがいいです。
月額保管料の比較
ダンボール箱1箱あたりの月額保管料だけでいうと、
- 東京や横浜などの大都市では、宅配型トランクルームのほうが安くなる。
- 地方の都市で、保管庫内いっぱいにダンボール箱を入れるなら、屋内型トランクルームのほうが安くなる。
です。
屋内型トランクルームに何箱のダンボールが入るか
いちばん狭い屋内型トランクルームの保管庫だと0.5帖ほどです。
ここに、幅45 ×奥行35× 高さ35cmサイズのダンボールが何個保管できるか考えてみます。ダンボールは3辺を足し合わせるとおおよそ120cmになるサイズです。
0.5帖には20箱を保管することができます。
※幅45 ×奥行35× 高さ35cmのダンボールはミカン箱よりも一回り大きいくらいです。引越しなどで荷物を梱包するときには、3辺の合計が120cmのものや100cmのものが使われることが多いです。
0.5帖の保管庫の広さは、サイズcmでいうと幅100×奥行80 ×高さ220cmです。
幅45 ×奥行35× 高さ35cmのダンボールを幅2箱×奥行2箱を置いて、高さ5箱分積むことができます。それで合計20箱です。
大都市のトランクルームは高い
トランクルームがどの地域にあるのかによって料金が変わります。
- 大都市では保管料金が高く
- 地方や田舎では保管料金が安い
基本的にこうなります。
たとえば、キュラーズというトランクルームで料金を見てみると、東京都の中心は料金が高く、次いで神奈川県の横浜なども高めですね。
その他の都市だと東京都よりも安くなります。たとえば東京の西のほうに位置する八王子市、大阪府大阪市、北海道札幌市などでは料金が東京と比較して安くなっています。
ダンボール1箱あたりの保管料を計算
まず、宅配型トランクルームの保管料金は300円や400円となります。
次に屋内型トランクルームですが、東京都の中心地である新宿、東京の西に位置する八王子で計算してみましょう。
最初の5か月は30%OFFの価格で安くなっているので、そのときの料金も計算しました。
0.5帖の保管庫にダンボール箱を20箱入れたときには、1箱あたりの料金はこのようになります。
場所 | 月額料金 | ダンボール1箱あたり | |
---|---|---|---|
通常料金 | 最初の5か月30%OFF | ||
東京都 東新宿 | 0.5畳 13,700円 | 685円 | 480円 |
東京都 八王子 | 0.5畳 7,400円 | 370円 | 259円 |
こちらの料金は、0.5帖にいっぱいにダンボール箱を入れた場合の1箱あたりの料金なので、たとえば10箱しか保管しないのであれば、1箱あたりの料金は上記の2倍になってしまいます。
もし屋内型を利用するなら、荷物量ぴったりサイズの保管庫を選ぶのがベストです。
月額保管料の他にかかる費用
月額保管料の他にもかかる費用はあります。
屋外型トランクルームでは初期費用として鍵代や契約手数料がかかります。契約手数料はなく鍵代だけしかかからないところを選べば、さほど初期費用はかかりませんので、ダンボール1箱あたりに換算すれば少額です。
一方の宅配型トランクルームの保管料金は300円や400円に加えて、倉庫から荷物を取り出すときには配送料として1点800円程度が必要になります。
倉庫に預けた荷物を取り出さずにずっと保管していればかからない費用ですが、何度も取り出しすると費用がかかってしまいます。これについてはのちほど解説します。
宅配型と屋内型の比較をまとめると次のようになります。
POINT
- 東京や横浜などの大都市では、屋内型トランクルームに保管すると料金が高くなるので、宅配型トランクルームのほうが安い。
- 地方の都市だと屋内型トランクルームの料金は、宅配型トランクルームとほぼ変わらないか安い。
- 屋外型では保管庫がスカスカで余裕のある状態だと1箱あたりの料金が高くなる。
- 1箱、2箱もしくは数箱程度なら宅配型トランクルームのほうが安い。
ちなみに屋外型トランクルームだとさらに安くなります。ハローストレージで東京都の八王子の物件を見てみると、1.5帖(幅107×奥行226×高さ228cm)で10500円でした。
幅45 ×奥行35× 高さ35cmのダンボール箱が60箱ほど保管することができます。となると、
10500円÷60=175円
1箱あたり175円になります。
安いですね。
ただし、屋外型トランクルームだと0.5帖のような小さい保管庫は無くて、小さい保管庫でも1帖を超えるものが多いですから、そこをいっぱいに埋めるダンボール箱の数は多くなってしまいます。
保管環境としては、この記事の最初に書いたように外気の影響を受けて暑くなったり寒くなったり湿度が高くなったりするのでデリケートなものは保管できません。
宅配型・屋内型トランクルームの料金に影響を与えるもの
宅配型トランクルームの月額料金は日本のどこに住んでいても同じです。大都市に住んでいても田舎に住んでいても同じ。
でも、宅配なので倉庫に預けた物を自宅に送ってもらうときに配送料がかかりますし、地域によって配送料は少し変わることがあります。
屋内型トランクルームだと店舗がどこに立地しているのかによって月額料金が変わります。高い地域もあれば安い地域もあるのです。
物の出し入れは自分で行うのですが、何度出し入れをしてもとくに費用はかかりません。
このように料金に影響を与える点がいくつかあります。
大都市に住んでいるか・地方都市や田舎に住んでいるか
宅配型
宅配型トランクルームの月額料金は日本のどこに住んでいても同じです。
大都市に住んでいても田舎に住んでいても同じでシンプルでわかりやすいです。
屋内型
繰り返しになりますが再度解説をします。
首都圏の中心などで屋内型トランクルームを利用しようとしたら、料金が高く設定されています。
しかし、地方都市にいくと屋内型トランクルームの料金は大都市と比べて安くなります。
基本的に屋内型トランクルームを利用する場合には、自宅の近くあるところを利用することになるはずです。
あなたが今、首都圏の中心部に住んでいるのでしたら、近所でトランクルームを借りるとけっこうな料金になると思いますよ。
あなたが大都市に住んでいるか・地方や田舎に住んでいるかによって、屋内型トランクルームの月額料金は大きく変わります。
地方都市に住んでいるとして運よく近所にトランクルームがあれば安く利用できますよ。
運よくと書いたのは、屋内型のトランクルームの数は地方に行くほど少なくなるからです。田舎にいくと屋内型トランクルームはかなり少なくなり、屋外型トランクルームがちらほらとある程度になりますね。
周囲に物件が無いとなったら宅配型を利用をするしかないですね。
ダンボール箱の数が多いか
宅配型
ダンボール1箱あたりで月額保管料金が決まっているので、箱数が増えたら単純に掛け算するだけです。
1箱400円の場合、5箱になれば2,000円で、10箱になれば4,000円になります。
屋内型
一方、屋内型トランクルームは保管庫に対して料金が決まります。
保管庫のサイズにめいいっぱいダンボールを保管するのであれば、1箱あたりの料金は安くなりますね。
でも、保管庫内に余裕があってスカスカの状態だとダンボール1箱あたりの料金が高くなってしまいます。
保管庫のサイズが0.5帖で20箱入るのに、4~5箱だけ保管していたらムダが多すぎです。
保管するダンボール箱数が1箱とか2箱、あるいは数箱程度で少ないのでしたら、宅配型トランクルームのほうが安いです。
ダンボール箱数が20や30箱あり、それにあったサイズの保管庫を選べば屋内型トランクルームのほうが安くなることもありますね。
頻繁に出し入れするかどうか
宅配型
預けた物を取り出しを頻繁にするのでしたら宅配トランクルームの利用料金は高くなります。倉庫から荷物を取り出して自宅に送ってもらうには、だいたい800円程度の料金がかかるからです。
屋内型
屋内型であれば、自分で出し入れをするのですが、何回出し入れをしても無料です。
ですので、頻繁に出し入れをするなら、屋内型トランクルームのほうが安くなるでしょう。無料で自由に出し入れできるほうがいいですね。
短期間の利用かどうか
宅配型
宅配型トランクルームを短期間で利用する場合、追加で料金がかかることが多いです。
たとえばサマリーポケットだと、預けた月にすぐ取り出しを行うと、配送料に加えて早期取り出し料金として600円がかかり、翌月だと300円かかります。2か月目以降は早期取り出し料金は無くなります。
屋内型
屋内型トランクルームにしても初期費用がかかりますから、利用開始をしてすぐに解約をしたとなると初期費用分の負担が大きくなりますね。
料金以外の着目点
料金だけでなくその他の点でも気にすべきところはありますよ。
どのような利用方法なのかによって、宅配型と屋内型トランクルームのどちらがあなたに適しているのかが変わります。
宅配型と屋内型でダンボール1箱あたりの料金は同じくらいであったら、あとは好みの問題で決めましょう。
自分で出し入れをしたいか
まず荷物を自分で自由に出し入れしたいかどうかです。
宅配型トランクルームでは、スマホで写真をみて管理することはできるのですが、自分で荷物を出し入れすることはできません。宅配で倉庫に送る・宅配で倉庫から送ってもらう、となります。
逆に「自分で運んで出し入れするのがめんどうだなぁ」と思う方は、宅配型がいいですよね。
保管庫を自分で管理したいか
自分で保管庫に行って物品を見たり整理したりしたいのでしたら、屋内型トランクルームです。
たとえば、屋内型トランクルームの収納庫をコレクション置き場にしてしまえば、トランクルームに遊びに行くような感覚になれますね。
でも、地方都市だと屋内型トランクルームは少ないのですよね。運よく近所にあればいいのですが…。
スマホの写真を見て管理したいか
宅配型トランクルームの面白いところは、預けた荷物は1点ずつ写真撮影されてデータ化され、スマホアプリで写真を見て物を管理できるところです。
倉庫から取り出して配送してもらいたい物があれば、スマホアプリ内の写真を選んで自宅に送ってもらうように依頼すれば、すぐに自宅に届きます。
まとめ
ダンボール箱が少ない場合
ダンボール箱を1、2箱など保管したいのでしたら、宅配型トランクルームがよいです。
それで、なるべく取り出しをしないような計画にすればいいでしょう。
何度も取り出ししたり預け入れたりしないといけないものは、そのたびに配送料がかかってしまいますから、ダンボール1箱・2箱くらいの荷物なら、頑張って自宅に保管するのがベターです。
ダンボール箱が多い場合
次にダンボール箱をたくさん保管したい場合は、「大都市住まいか・地方住まいか」、「出し入れが多いか・少ないか」を考慮して考えます。
屋内型トランクルームを利用するときには、あなたが保管したいダンボール箱数がぴったり収まるサイズの保管庫を選ぶことを前提にして話をまとめていきます。(余裕があるほどダンボール1箱あたりの料金は高くなってしまいます。)
次の4パターンが考えられますね。
- 大都市住まいで出し入れが多い
- 大都市住まいで出し入れが少ない
- 地方住まい出し入れが多い
- 地方住まい出し入れが少ない
この4パターンで宅配型と屋内型どちらがよいのかまとめます。
大都市住まいで出し入れが多い場合 | まあもっともお金がかかりますね。あまりにも出し入れする頻度が多い場合には屋内型のほうがまだマシといったところです。 |
大都市住まいで出し入れが少ない場合 | 宅配型が安いです。 |
地方住まいで出し入れが多い場合 | 近所に屋内型があれば屋内型が安くていいですね。無ければ保管環境は良くないですが屋外型にするか、よい保管環境がいいなら宅配型にします。 |
地方住まいで出し入れが少ない場合 | 宅配型でも屋内型でも変わらなそうです。屋内型で安いところが見つかれば屋内型がいいですね。 |
これに、あなたの好みや状況を追加して考えればOKです。
「大都市住まいで出し入れも多い。自分で自由に出し入れしたいので料金は高いのを覚悟して屋内型にしよう」
「そもそも車を持っていなかった…なので宅配型にしよう」
「スマホで写真を見て管理したいので宅配型にしよう」
最後まで読んでくださってありがとうございました。
こちらの記事で屋外型・屋内型・宅配型の3種類のトランクルームを比較し紹介しているのでぜひ参考にしてください。
参考記事 【おすすめ】物を預けるレンタル収納スペースを比較して紹介
短期間の利用であれば、宅配型なら早期取り出し料金のかからないCARAETO(カラエト)がいいですね。屋内型ならキュラーズです。
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参考記事 CARAETO(カラエト)の特徴や利用方法を徹底解説