「お金をこっそり保管しておきたい。」
「安心なところに保管しておきたい。」
このような理由で、トランクルームに現金や通帳を置いて保管したいと思うことがあるかもしれませんね。
しかし、トランクルームに保管すべきではありません。というよりも保管してはダメですよ。
「安全なのか?」と問われたら「安全ではない」と答えます。
トランクルームで現金や通帳を保管してはいけない理由を解説します。
現金は保管禁止というルールがある
現金をトランクルームに保管してはいけない理由は、トランクルームの利用ルールで禁止されているからです。
トランクルーム運営会社である加瀬倉庫の規約を見てみましょう。
レンタルスペース 一時使用約款
第5条(禁止収納物)
乙は、契約物件内に次の動産類等を収納してはならない。
(1)現金、小切手・株券・手形その他の有価証券、預貯金通帳、クレジットカード、切手、印章、宝石、貴金属等。(後略)
とあります。禁止物として、現金・有価証券・通帳などが書かれていますね。
トランクルームの運営者としては、保管されている現金や通帳などが盗難に遭ってしまっても、責任を負えないですし補償もできないので、保管禁止の規則をつくるのは当たり前といえば当たり前です。
トランクルームは安全でないし安心できない
「自宅のタンス預金では心配…。」
「自宅で盗難や災害があったときのために、トランクルームに隠しておくのがいいのではないか?」
と思うかもしれませんが、トランクルームも決して安心できる場所ではないですよ。
セキュリティはしっかりしているとはいっても、他の利用者は建物内に入れてしまいますし、火災も起こる可能性はあります。
盗難にあったときのために保険に加入していたとしても、適用されないでしょう。
銀行預金がよい
現金をどこかに保管したいのであれば、銀行に預金したほうがいいです。
「でも銀行の金利は低すぎるから、預けても意味ないな。」
と思う方も多いでしょう。確かに現在は、銀行に預けても金利は普通預金で0.001%や0.002%などかなり低い金利しかつきません。金利が比較的高いネット銀行でも、少し高くなる程度です。
しかし、銀行のほうが、トランクルームに保管したり、あるいは自宅に保管するよりも、圧倒的に安心できます。
トランクルームや保管しておいた現金が盗難に遭ってしまったら、補償されることはないでしょう。
自宅に保管した場合も同じで、盗難に遭ったら現金を丸ごと失うだけです。
そう考えると、出かけて家を空けるとき、とくに宿泊旅行で何日か家を空けるときは、心配しながら出かけることになってしまいます。
また、火災や水害で自宅が消失してしまったときにも、現金を失ってしまいます。
自宅なら金庫保管のほうがよい
「でも…できれば銀行に預けるのではなくて身近に現金を置いておきたい」
それでしたら、トランクルームではなく、自宅で金庫をつかって保管するのがいいでしょう。安全に保管することができます。
ではどんな金庫がいいのか?
盗まれない、火災があっても耐えられる金庫がいいです。
- 動かすのがとても難しい金庫
- 複数のロック機能がある金庫
- 耐火性のある火災に強い金庫
- 金庫のように見えない金庫
固定ができて動かすのが困難であるとか、ロックが解除しにくいことが重要です。盗難されにくくなります。
また、金庫のように見えない金庫だと、部外者からは金庫と認識されず、気が付かれにくいです。
セキュリティの強い金庫は不便?
上記したセキュリティの強い金庫は使いにくそうですね。
セキュリティを強くすると、そのぶん金庫への出し入れが不便になりがちです。反対に、金庫の出し入れが簡単になるほど、セキュリティは弱くなりやすいです。
セキュリティが強いのであれば、使用するときには少し不便になるのはしかたがないことです。
上記の条件がそろったしっかりとした金庫は高価ですが、家のなかの人目につかない場所に置いておけば、まず心配はいらないでしょう。
ある程度のロックの厳重さと耐火性能のある金庫がよいですね。