トランクルームに保管した革やウールの洋服にカビが発生するのを防ぐ方法

利用時の注意点

暖かい季節に衣類を保管するときに気をつけたいのはカビです。

家のクローゼットに保管するときもそうですが、とくにトランクルームに洋服を保管するときには、目が行き届きづらいのでより注意が必要ですね。

革のジャケット・手袋・バッグやニット素材のセーターやマフラーなどをカビやすいものを預けるときに心配になります。

この記事では、そもそも保管中の服にカビが生えてしまう原因、トランクルームに保管した服にカビが発生するのを防止するために注意することをまとめました。ぜひ参考にしてください。

カビが増える条件

カビが発生するのに必要なものは、

  • 栄養源
  • 温度
  • 湿度(水分)

この3つです。

栄養源(エサ)

カビの栄養源は有機物。デンプン・糖分・セルロースなどが多い物質を好みます。

食品にはカビがよく生えますよね。食品の中にはさまざまな物質が含まれていて、それを栄養源にしてカビは増えていきます。

ですから、衣類に食品の汚れがあるとカビが発生しやすくなってしまいます。

また食品だけでなく、人間の皮脂もカビのエサになります。

それから食品や皮脂がついていなくてきれいな状態でも、革・ウール・絹製品などはカビは生育してしまいます。

革の成分はタンパク質なので、それ自体が栄養源となってしまうのです。

温度と湿度

カビは暖かく湿気があるところが好みです。

温度20~28℃くらい、湿度70%以上がカビが増えやすい温度・湿度です。

温度に関しては人間が過ごしやすい温度だとカビも発生して増えやすいと考えればいいでしょう。

温度が低いほど、湿度が低いほどカビは発生しにくいです。

ただ、保管庫の湿度が低い環境であったとしても、衣服自体が湿っていて水分があるとカビは生えてしまうことはあります。

カビが発生しやすい衣服

革・ウール・絹などの天然素材にカビが発生しやすいです。

とくに革製品ですね。革のジャケットや手袋などにはカビが生えやすいです。

革製品のタンパク質がカビの栄養源になります。それにあまりクリーニングに出すものではないので、着たときに付着した皮脂なども残っていることも多いでしょう。

ウール(羊毛)を素材としているスーツも、カビやすいです。

ナイロンやポリエステルなど科化学繊維は、カビの栄養源とはなりませんが、食品カスがなどが付着しているとその部分にカビが発生することがあります。

カビが発生する原因

カビが発生する原因は、カビの栄養源があって、適度な温度があり、湿度または水分がある環境にあります。

そこに、カビやすい革・ウール・絹などの素材の服を保管すると、カビやすい条件がそろってしまいます。

食品カス・皮脂が残っていて汚れている革やウールの衣服を、暖かくて湿気のあるところ保管している…。

こうなると、カビがとても生えやすいです。

カビは、暖かくて湿気のある環境で生えやすい生き物です。

実は、クローゼットや押し入れは空気がこもって湿気のあるの環境になりやすいため、カビが生えやすいです。

クローゼットの奥のほうに収納したおき、着る季節がやってきたので取り出してみたらカビが生えていた…。このようなことを体験した方がいるかもしれませんね。

トランクルームも同じです。衣装ケースのなかに服を入れておき保管し続けておくと、空気の循環もなく湿気やすい環境になってしまいます。

カビの発生を防ぐ方法

服の汚れや保管場所の温度・湿気がカビが発生する原因なのですから、カビの発生を防ぐためには、これらをできるだけ無くすようにすればいいのです。

収納する洋服をきれいにしてから保管する

食品カスが付着していたり皮脂が残っていたりすると、カビの被害に遭いやすくなります。

洗濯・クリーニングで汚れを無くしてから保管をすべきです。

注意したいのは、一度着ただけであっても保管前に洗濯・クリーニングをすること。

「1回着ただけだからきれいでしょ」

そう思ってそのまま保管するのはいけません。見た目がきれいな状態であっても、汗や皮脂の汚れが付着しているのです。黄ばみ・カビが発生する原因になってしまいます。

空調管理された屋内型トランクルームに保管する

屋外型はダメ!屋内型トランクルームがよい理由

屋外型ではなくて、屋内型トランクルームに保管をすべきです。

トランクルームには屋外型、屋内型、宅配型トランクルームがあります。

トランクルームの種類

屋外型 ロードサイドや住宅地などにあるコンテナタイプのトランクルームです。自分で荷物を出し入れして使います。
屋内型 ビルなどの建物内のフロアを仕切って作られたトランクルームです。自分で荷物を出し入れをして使います。
宅配型 自分で荷物を運搬して出し入れをするのではなくて、サービス会社の倉庫に宅配で荷物を送って、保管をしてもらえるサービスです。

 

屋外型トランクルームの保管庫は、外気が暑ければ保管庫の中も暑くなりますし、雨が降って湿度が高いときには保管庫の中の湿度も高くなります。

基本的にはエアコンはついていなくて、空調管理はされていません。

とくに梅雨の時期には、カビが好む高温多湿の保管庫になってしまうでしょう。

このような理由で、屋外型のトランクルームは利用すべきではありません。

一方、屋内型トランクルームはビルなどの建物の中にあり、エアコンがつけられていて温度や湿度が調整されていることが多いです。こちらのほうが衣服を保管する場所として適していますね。

宅配型トランクルームはダンボールに物品を梱包して送るのが通常の利用方法ですが、サマリーポケットというサービスでは、預けたダンボールケースから指定した衣服を取り出し、ハンガーにかけての保管してもらうことも可能です。

また、預けたままクリーニングをしてもらうこともできます。

サマリーポケットに洋服を預け、クリーニングしてからハンガー保管してもらうことができますよ。

宅配型トランクルームをつかって保管をするのもいいですね。

空調管理されたトランクルームを選ぶ

トランクルームを探し出すときには、空調管理が行われているかどうかを気にしてください。

さきほどお伝えしたように、湿度は70%以上になるとカビが発生しやすいです。

必ず空調管理・湿度管理が行われているところを選びましょう。

温度のほうは人間が快適な温度に調整されているはずです。つまりそれはカビにも適した温度でもあります。

利用者の出入りがありますから、冷蔵庫のなかのような温度にするわけにもいきません。温度に関してはカビの発生しやすい温度であってもしょうがないです。

重要なのは湿度です。

屋内型トランクルームを運営するキュラーズでは、温度よりもむしろ湿度が重要ということで、湿度管理に力を入れているようですね。

荷物にとって最適な空調環境を365日管理

大切な荷物を守るため、湿度を平均60%以下に設定しカビの発生を抑制しています。

このようにWEBサイトに書かれています。

参考記事 キュラーズの特徴や利用方法を徹底解説

宅配型トランクルームの会社・サマリーポケットでは、

徹底した温度・湿度管理

温度・湿度のコントロールを24時間365日(1日2回のチェック)実施し、カビの発生しにくい保管環境を常に保持しています。また入出庫の際の急激な気温の変化を避けるため、季節により温度・湿度を変更しております。

保管温度:10~28℃ 保管湿度:40~65%

とあります。カビが発生しやすい湿度70%以上にはならないようにしているのでしょう。

参考記事 サマリーポケットの特徴や利用方法を徹底解説

収納場所を清潔にする

屋内型トランクルームで洋服をしまうときには、収納場所の環境をきれいにしておきます。

トランクルーム内に食品を置いたり、なにか食事をして食べカスが落ちているような状態はダメですよ。

衣装ケースのなかも同じです。きれいなケース内に洋服をしまうようにしましょう。

宅配型トランクルームでも、きれいなダンボールに梱包して預けるようにすべきです。

サービス運営会社から新しいダンボールをもらって梱包するのが通常のやり方ですが、運営会社によっては、利用者自身が用意したダンボールに梱包してもOKなところもあります。

しかし、それはやめたほうがいいです。

使い古しのダンボールは汚れているからです。とくに食品などで汚れているとカビが発生しやすくなってしまいます。

新しいダンボールを取り寄せて、それを使いましょう。

防虫剤・除湿剤を使用する

衣装ケースに入れて保管するのでしたら、そのなかに除湿剤を入れましょう。

湿度を下げることができて、よいカビ対策になりますよ。

洋服を詰めすぎると湿気がこもりやすくなりますし、防虫剤の効果が全体に行き届きにくいので注意です。

防カビ剤もあります。

宅配クリーニングと保管サービスを利用する

宅配クリーニングと呼ばれる、洋服を送ってクリーニングしてもらえるサービスがあります。

リネット です。

リネットには、洋服をクリーニングした後にそのまま長期保管をしてもらうことができるサービスがあります。

シーズンが終わった服をクリーニングする。そのまま預かって保管をしてもらう。その後、次のシーズンが来たら、自宅に送ってもらう。このようなことができます。

宅配型トランクルームのサマリーポケットは、物品を預かって保管するのがメインの事業でしたが、一方のリネットは、クリーニングがメインの事業で、さらに保管するサービスも付けられるということです。

クリーニングも保管もその道のプロに任せてしまうのが、一番のカビ防止対策になります。

トランクルームに衣服を保管するときにカビが心配なのでしたら、屋内型トランクルームがいいですね。

参考記事 【おすすめ】自分で出し入れできる屋内・屋外のレンタル収納スペースを比較して紹介

宅配型トランクルームも保管環境は良好です。こちらの記事で宅配型トランクルームを比較していますのでぜひ参考にしてください。

参考記事 宅配型トランクルーム5社を比較!おすすめサービスを紹介します

 

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