勉強をするには、集中できる環境づくりがまず大事です。
家だとテレビや本などの誘惑があるし、喫茶店はガヤガヤしていて集中できないし長いもしづらいことがあるでしょう。
「ひとりで、静かに勉強できる場所がほしい…。」
なんとか集中できる環境がないかと探した結果、トランクルームで勉強するのはどうか?
その疑問に答えていきます。さっそく結論を言うと、
トランクルームは勉強に使えるかもしれないが、使うべきでないです。
その理由を解説していきます。
トランクルーム運営会社の規定は?
基本的に、トランクルーム運営会社の利用規定では、勉強をしてはいけないとは書かれていません。
「じゃあ、勉強していいんじゃないの?」
そう思って勉強のためにトランクルームを借りるのは、ちょっと待ってください。
たしかに勉強禁止のルールはありません。しかし、トランクルームはあくまで物を保管をする場所。基本的に物を出し入れする行為をする場所であり、それ以外のことは禁止されています。
トランクルームを運営している大手会社のハローストレージの規約を見てみましょう。
レンタルボックス 使用契約約款
第21条(禁止事項)
①レンタルボックスを住居、事務所、その他物品類の収納目的以外で使用すること
②レンタルボックス内外のスペースならびに敷地内において宿泊、滞在、飲酒、飲食、その他物品類の収納・搬出以外の行為をすること
とあります。滞在の行為が禁止になっていますね。
もうひとつ別の会社の例として、加瀬倉庫を挙げます。こちらの規約でも同じです。
レンタルスペース 一時使用約款
第2条(使用目的)
1.契約物件は、本契約各条項に違背しない動産物のみの収納保管庫として使用することとする。
2.契約物件は当然に、居住・仮宿泊・休憩場所・事務所・工場・作業所、及びそれらに類する用途に使用してはならない。
収納保管庫として利用する場所であって、なにかの作業をする場所ではない、ということです。
物を搬入したときに一休みするくらいならいいでしょうが、そのなかで滞在して作業をするのは禁止になっています。
つまり、勉強をするのもどうやらダメそうですね。
規約上では、勉強してもよさそうなところもあるが…
トランクルームの運営会社によっては、上記のようなことが規約に書かれていないこともあるでしょう。
勉強してはダメと書かれていないし、物の出し入れ以外のことをしてはダメとも書かれていない。
その場合は、勉強してもよいと、とれるかもしれません。
しかし、やはり基本的には保管庫としてだけ利用すべきものですので、勉強をして長く滞在するのは望ましくない気がしますね。
長く滞在すれば飲食もするでしょうから、それもよくないです。
そもそも集中できないかもしれない
トランクルームで勉強すべきではない理由として、勉強に集中できる環境ではないという理由があります。
トランクルームには、屋外型と屋内型があります。
屋外型トランクルームとは?
ロードサイドや住宅地などにあるコンテナタイプのトランクルームです。自分で荷物を出し入れして使います。
屋内型トランクルームとは?
ビルなどの建物内のフロアを仕切って作られたトランクルームです。自分で荷物を出し入れをして使います。
屋外型のトランクルームの中の環境は、外気に影響されます。
夏は蒸し暑くて汗がダラダラ、冬は寒くて手足が冷える。そんな環境では、集中して勉強することができませんね。
一方の屋内型のトランクルームは空調が管理されています。快適な温度に調整されているので、その点では、集中できる環境かもしれません。
しかし、ときどき他の利用者がやってきたときには落ち着かないでしょう。となりの部屋でガタガタ物音を立てて物の出し入れをしたら、どうでしょうか?集中できる環境ではないかもしれません。
それに勉強が禁止されているのに勉強をやるとなると、バレないかが心配になります。
施設内にはカメラも設置されていますし、巡回スタッフも来ます。バレたらどうしよう…という気持ちで勉強していると、とても集中できないです。
トランクルームでは勉強すべきでない
トランクルームで勉強することについて書いてきました。まとめると、
- トランクルームはあくまでも収納保管庫である
- 規約を読むと、勉強は禁止であると解釈できる
- そもそも、そこまで集中ができる環境ではない
これらを踏まえると、トランクルームは勉強に適した場所ではありません。
どこで勉強するか?
トランクルームは勉強場所として適していないとわかった。だとしたら、どこで勉強すればいいのか?
「自宅では集中できないし、図書館など他の人がいるところでは集中ができない…。」
と思う方は、次のことを行うと自宅でも集中して勉強ができるようになるかもしれません。
それは、今の環境を整えること、ダメな環境からは離れること、です。
今勉強している環境を整える
まずは、今勉強している環境をよりよい環境に変化させましょう。
「自宅で勉強していて、集中できない…」
ということであれば、自宅の環境を作り変えてみるのです。ひとことで言うと、あなたの気を散らすものをすべて排除するということです。
たとえば、テレビを見てしまって勉強ができないのであれば、テレビを捨ててしまう。漫画を見てしまって、集中できないのであれば、本を捨ててしまう。
そうすれば、テレビやマンガのせいで集中できないという事態は、無くなります。
「いや捨てるのは、さすがにできないだろ…」
それでしたら、トランクルームに預けてみてはどうでしょう?これが正しいトランクルームの使い方ですよ。
冗談はさておき、その他にもすべて集中を乱すものを捨てたり隠したりして目に入らないようにすることです。集中力に関わることを改善してみることです。
部屋の温度はどうでしょう?部屋の温度を最適に調整してみます。あなたが集中しやすい温度があるはずです。ホコリがまっているような環境でしたら、掃除をしてホコリを取り除きます。
物の整理整頓も大事です。あなたの気を散らす物があったとしたら、それをまったく意識しないような工夫をします。
目にしたら意識してしまうので、視界に入らない場所に置いておきます。
音にも注意ですね。たとえば、スマホは通知音が鳴らないように電源を切っておくことができます。
また、ついつい使ってしまう物があったら、それを使うのを意図的に面倒にしてしまうのがいいです。
スマホでいうと、電源を切っておけば、使うのに電源を入れるというひと手間がかかりますから、面倒ですよね。
この面倒さが、「使うのやめとくか。」と思わせてくれます。
まとめるとこうなります。
POINT
・気を散らす物を見えなくしたり、音を聞こえなくして、まったく意識しないようにする
・意識してしまっても使わないために、あえて使うのを面倒にしてハードルを上げておく
これで、あなたを邪魔する物や出来事が無くなっていきます。
集中できない環境からは離れる
たとえば、喫茶店で勉強をしていて、近くに話声が大きい人たちが座ったとしましょう。
そうしたら、耳栓をつける、イヤホンをつけて音楽を聴くなど、集中できる環境をつくることはできます。
しかし、それでも気になってしまうことがあるでしょう。
そうなったら、席を変える、あるいは店を変えるとか、集中できない環境から離れてしまったほうがいいですね。
また、喫茶店や図書館などで、友達と一緒に勉強している学生を見る事があります。まあ楽しくできていいのかもしれません。しかし、仲のよい友達と一緒に勉強して、集中できるわけがないと思うのですよね。
どうしても、おしゃべりしたくなってしまいますよ。
友達から一緒に勉強しようと誘いがあっても、その誘いにはのらず、友達と勉強をするという環境からは離れて、一人で勉強したほうがいいです。
やはり静かな環境が欲しい場合
やっぱり他人に邪魔されない、トランクルームのような静かな勉強場所が欲しいのでしたら、勉強専用の場所を借りるべきでしょう。
有料の自習室があります。
トランクルームにお金を出すくらいであれば、有料の自習室にお金を出すほうがいいでしょう。
周りには他の人も勉強しているかと思いますが、他の人もきっと静かに集中したい人たちです。大きな音を出すような人は少ないはずです。
まとめ
ほとんどのトランクルームでは、契約ルール的に勉強は禁止です。
それに、トランクルームが勉強に集中できるかどうかは怪しいです。他の利用者もやってきて物音を立てるでしょう。バレたらまずいですから、そういった心境では、あまり集中できないように思いますね。
ですから、トランクルームで勉強することを考えるよりも、まずは今の勉強場所の環境を改善することですね。
お金を払って静かな勉強場所を確保したいのでしたら、勉強専用の場所を利用するのがいいです。