トランクルームは物を保管できてとても便利ですが、そこそこのお金がかかってしまうことがデメリット。
利用するならできるだけ安く利用したいというのは当然ですよね。
この記事では、トランクルームをできるだけ安く利用する方法を紹介していきます。
物を処分し減らす
トランクルームを利用する目的が「自宅の収納スペースがいっぱいになったから他の場所に保管したい」ということでしたら、その前にまずは物を処分して減らすことができないか考えましょう。
トランクルームに保管したいと思っている物で、実は捨ててもいいものがないか改めて見てみましょう。
料金を安くする一番の方法は、物を処分して減らすことです。
トランクルームのスペースが大きくなるほど月額料金も高くなります。保管する物が多いほどより大きなスペースが必要となりますから、料金も上がってしまいます。
物を処分して減らせば、保管する物が少なくなり、小さいスペースで事足りるので料金は安くなりますね。
物を減らしまくって自宅だけで収納ができるようになれば、トランクルームを使う必要はありません。
「そんなのはわかってるよ。物を減らせないから困ってるんだよ!」
という方…申し訳ありません。どのようなトランクルームをどのように選べばよいのか書きましたのでお読みください。
屋外型トランクルームを利用する
屋内型よりも屋外型のほうが料金が安い
トランクルームには屋外型と屋内型があります。基本的には屋外型トランクルームのほうが利用料金が安いです。
どちらでもいいのであれば、屋外型を選んだ方が安くていいのです。
屋外型トランクルームとは?
ロードサイドや住宅地などにあるコンテナタイプのトランクルームです。自分で荷物を出し入れして使います。
屋内型トランクルームとは?
ビルなどの建物内のフロアを仕切って作られたトランクルームです。自分で荷物を出し入れをして使います。
しかし、「安いからとにかく屋外型を保管しよう!」という話ではありません。注意すべき点があります。
屋外型トランクルームの問題点
屋外型トランクルームは、屋外に置かれたコンテナタイプの保管庫ですので、外気の影響を受けやすいです。
外が暑くなれば保管庫内も暑くなり、外が寒くなれば保管庫内も寒くなります。それに梅雨のように雨が降り続いてジメジメとした季節には、保管庫内も常にジメジメと湿気った状態になりやすいです。
屋内型トランクルームは建屋内にありますから、屋外型のように外気の影響は受けにくいですし、空調管理されていれば温度や湿度が調整されています。
このような違いがあるのですから、どんな物品でどんな保管目的であっても、とにかく安さのために屋外型トランクルームを選ぶ行為は間違いです。
屋外型トランクルームの弱点は外気の影響を受けやすいこと。梅雨の時期など温度も湿度も高いために保管した物品にカビが発生してしまうこともありえます。
保管する物品や保管目的が屋外型トランクルームでも問題ないかどうか考えて、もし問題なければ屋外型を選びましょう。その結果、屋内型と比べて安くなるということです。
■屋外型に保管してよい物は?
工具、園芸用品、バーベキューセットのようなものは、屋外型に保管しておいても大きな問題はなさそうですよね。
でも、保管中に傷んだり劣化したりしやすい物は、屋外型トランクルームよりも屋内型トランクルームに保管したほうがいいです。
例えば、カビてしまうと困るようなものとして洋服・寝具・本などがあります。これらは室内で空調管理されたところに保管します。
初期費用含めた総額が安いトランクルームを利用する
トランクルームは月額の保管料がかりますが、それ以外に契約するときに「初期費用」というものがかかります。
「当月と翌月の月額料金」に加えて、「鍵代」・「契約手数料等」を初期費用として支払うパターンが多いです。
月額料金の部分は先払いをする形になります。当然その金額をチェックするかと思いますが、それとは別に鍵代・契約手数料もしっかりチェックしましょう。
月額保管料だけでなくて初期費用と合わせた総額を見て、安いのかどうか判断をすべきです。
とくに短期間の利用のときですね。
短期間の利用予定でしたら、初期費用が少ないトランクルームを利用したほうがいいですよ。
たとえばですが、
2か月間だけ利用するのであれば、最終的には「初期費用+月額料金2か月分」を支払うことになります。
12か月間利用するのであれば、最終的には「初期費用+月額料金12か月分」を支払うことになりますね。
短期間であればあるほど初期費用の割合が大きくなりますから、初期費用もしっかりと確認して料金総額がいくらなのかということに注意すべきですね。
大手トランクルーム会社の初期費用については、こちらの記事を参考にしてください。
トランクルームの会社は、メジャーどころでいうと、加瀬倉庫・ハローストレージ・キュラーズなどがあります。
月額料金を除いた初期費用(鍵代や契約手数料など)が安いところは、キュラーズと加瀬倉庫です。
キュラーズでは、月額料金の他には鍵代(セキュリティカード代金)2,300円がかかるのみです。加瀬倉庫では2,200円の共益費です。
キュラーズは、必要になる月額料金がわかりやすいです。WEBで申し込みをした後、店舗に出向けば即日から使用ができます。
キュラーズの詳細はこちらの記事を参考にしてください。
参考記事 キュラーズの特徴や利用方法を徹底解説
■注意
逆に長期間のときには話は別で、初期費用よりも月額の保管料のほうを気にしたほうがいいですね。
立地の悪いトランクルームを利用する
都市部から離れたトランクルームを利用する
立地によって月額料金は変わります。都市の中心に近い立地がよいほど、月額料金も高くなります。
都市部から離れたところ、つまり田舎のほうが料金は安くなります。
ただ、郊外・田舎になるとトランクルームの種類としては、屋外型トランクルームが多くなり、屋内型トランクルームは少なくなります。屋内型は見つかりにくくなります。
大きな駅からは離れたトランクルームを利用する
ひとつ上の話と同じで、大きな駅に近くて立地がよいほど月額料金が高くなり、駅から離れた場所のほうが料金が安くなるでしょう。
いくつかの物件を調べたところ、人が少ない比較的小さい駅であれば駅に近い物件でも駅から離れた物件でも価格に違いはありませんでしたね。
車で物の運搬をするのでしたら駅に近くても遠くても問題ないです。むしろ駅から離れているほうが交通量が少なく運搬しやすいかもしれませんね。
もしも駅から歩いてトランクルームに物を運ぶのでしたら、駅からの距離が遠すぎると大変ですから、そこは考慮してください。
1階よりも2階・3階~より高い階を利用する
ビル全体が屋内型トランクルームになっていて複数の階がある場合、基本的には1階の一番料金が高くて、2階、3階と上がっていくほど、料金が安くなる傾向があります。
理由は1階で出し入れするのが一番楽にでき、上の階になると労力が増えるからです。
とはいっても、エレベーターがついているのでしたら、2階や3階に運ぶのもあまり労力はかかりません。
とくに屋外型トランクルームがそうですね。
屋外型トランクルームはボックスタイプの保管庫で、1階部分だけのものが多いですが、なかには2階部分がある保管庫も見られます。
階段が付いていなくて、入り口のシャッターだけ2階にあるものです。2階になると移動式の階段を持ってきて設置し物を出し入れすることになります。
その場合は、1階のほうが運搬が楽ですね。
2階に運搬するには手間がかかりますし、重いものだと大変です。そもそも重すぎるものは搬出入は危ないですね。
※移動式の階段は敷地内に置かれています。
参考記事 屋外型トランクルームの2階部分にはどうやって物を運ぶのか
WEBで割引を探して申し込む
電話ではなくてWEBから申し込むと割引になり料金が安くなる会社があります。
ハローストレージでは、WEBからの申し込みで初期費用から3000円を割引くサービスが行われています。※2020年12月現在
それ以外のトランクルーム運営会社のWEBサイトで物件を検索していると、
「最初の3か月は月額費用を半額」
といった割引きキャンペーンが見られることがあります。3か月分が半額になるのは大きいですね。物件を色々見てみてキャンペーン中の物件を探すのもいいでしょう。
宅配型トランクルームを利用する
宅配型トランクルームとは
宅配型トランクルームとは、荷物を入れたダンボールを宅配で送って、会社の倉庫に保管をしてもらうサービスです。
荷物を取り出すときには、会社から宅配で自宅へ送ってもらいます。
通常のトランクルームは、自分で荷物を運び入れて保管したり、取り出したりするのですが、宅配型トランクルームでは、荷物を宅配で送るだけで、あとの保管はサービス会社に任せます。
安く利用できる利用の仕方
宅配型トランクルームは、利用の仕方によってはとても安く料金で活用できますよ。
- ダンボールに入る荷物である
- ダンボールの個数が少ない
- 取り出す頻度が少ない
このような場合は宅配型のトランクルームを利用した方が安くなります。
宅配型トランクルームだと初期費用がかかりません。無料です。
月額料金はダンボール1箱あたりいくらと決められていて、安いです。たとえばサマリーポケットでは月額保管料250円ですね。5箱保管しても1,250円です。通常のトランクルームで保管庫を借りるよりもだいぶ安いです。
とくに、大都市にお住いの方でしたら、通常のトランクルーム物件の月額保管料は高いでしょうから安く感じると思います。
注意すべき点は取り出し料金
預けた荷物は倉庫で保管されています。倉庫から取り出すときには「この物品を宅配してくれ」とパソコン・スマホから物品と住所を指定すれば、すぐに宅配で届けてもらえます。
注意したいのは、預けた荷物を取り出すときに料金がかかることです。
簡単に取り出しができてしまうからといって何度も預けたり取り出したりを繰り返してしまうと、結構な金額になってしまいますよ。
また、預けた物を当月や翌月などに取り出すときには、追加で早期取り出し料金がかかります。
会社によりますが、
- 取り出し料金1000円程度
- 早期取り出し料金1000円程度
と考えれておけばいいでしょう。
ですので、取り出す頻度が少ないほうがベター。できればいったん預けたらそのままずっと保管する物であれば宅配型がとても適していますね。
料金という点を考えると、頻繁に取り出して使う物は預けない方がいいです。毎週末に物を取り出すというような使い方だと、取り出し料金がたくさんかかってしまいますね。
頻繁に出し入れする場合は、自由に出し入れをできる通常の屋外型・屋内型トランクルームのほうがいいです。24時間自由に出し入れできるのは大きなメリットです。
たとえば、趣味の道具を保管して毎週末つかうために取り出し、つかい終わったらまた預ける。こうするのでしたら、宅配型よりも通常の屋外型・屋内型トランクルームのほうがいいです。
東京などの大都市では、トランクルームの料金が高くなります。東京の中心部など住んでいるのでしたら、その近くでトランクルームを探そうとするとどうしても料金が高めのところが多いです。
宅配型トランクルームであれば、日本のどこに住んでいても料金は変わりません。ある意味、大都市に住んでいる人ほど、宅配型トランクルームを利用したほうが割安になる可能性がありますね。
たとえば、サマリーポケットという会社の場合
専用のダンボールで小さいサイズ、大きいサイズがあり、
- 小さいサイズ250円~
- 大きいサイズ400円~
の月額料金になっています。
月額料金の他には、「荷物取り出し費用」や「早期取り出し料金」がかかってきます。
荷物の取り出し料金は、800円です。
そして、短期の場合は早期取り出し料金がかかります。2ヶ月間の最低保管期間が設定されていて、
- 入庫初月に取り出すと600円
- 入庫翌月に取り出すと300円
の早期取り出し料金がかかるようになっています。
サマリーポケットに大きなダンボールを2つ預けるとしたら、
- 月額料金 800円
- 荷物取り出し料金 800円
- 早期取り出し料金 600円
で、合計2200円となります。
トランクルームを借りるよりも安い料金で済みますね。
ただ、ダンボール個数が多く・頻繁に出し入れするとなると、通常の屋外型・屋内型のトランクルームのほうが安い場合が出てくるでしょう。狭い部屋であっても、ダンボールをたくさん積み上げることができますし、いくら出し入れしても料金はかかりませんからね。
まとめ
結論としては、数個のダンボール箱に収まる荷物を預けっぱなしにするのであれば、宅配型トランクルームを利用するのが一番安くなるでしょう。
ダンボールでなくても預けられる宅配型トランクルームもあります。AZUKEL(アズケル)というサービスです。家電や家具などそのままの状態でも預かってくれます。ダンボールの場合とは料金体系が異なり、保管スペースの広さによって保管料金が変わります。
ダンボールよりも料金は高くなりますが、首都圏の都市にある屋内型トランクルームよりかは安いですね。ただし預けてから180日(6か月)以内に取り出しをすると、早期取り出しということで費用負担があります。
頻繁に出し入れするのでしたら宅配型トランクルームではなくて、通常の屋外型・屋内型トランクルームを自宅の周辺で探して見てください。こちらの記事に書いたことを参考にしていただけるとありがたいです。
参考記事 トランクルームの選び方。屋内・屋外・宅配型のどれがよいのか判断する基準を解説します
一番大事なのは、あなたの利用目的にあったトランクルームを選ぶことです。
それがおそらく一番つかいやすいですし、かつ安くもなるはずです。